菊地 修
名前・出身
- 菊地 修(きくち おさむ)
- 仙台市出身
略歴
- 東北大学法学部卒業
- 司法修習44期(1992年登録)
取扱事件
- 労働事件(労働者側)
- 医療過誤事件(患者側)
- 多重債務事件(任意整理、過払金返還請求、自己破産、個人再生)
- 消費者事件(悪徳商法、クレジット・リース事件)
- 一般民事事件
- 交通事故
- 離婚・相続等家事事件
活動実績・団体等
- 元仙台弁護士会副会長
- 元宮城青葉の会会長
- 反貧困みやぎネットワーク代表
- 東北生活保護利用支援法律家ネットワーク副代表
- 元宮城県消費生活センター顧問
- 東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター事務局長
私の相談ポリシー
1. 私は、相談者の方のご相談を受けるに当たり心がけていることがあります。それは、①この事件は勝つのか負けるのか、②今後手続はどうしたらよいのか、③費用はどれくらいかかるのか、の3点を分かりやすくご説明することです。
①は、相談者の方の一番の関心事でしょう。ただ、最初の相談のときのお話しと限られた資料の範囲で明確に勝つか負けるかをご教示するのは難しいです。そのときの弁護士の答えはあくまで「本日のお話しやお持ちいただいた資料を前提にすれば…」という限定的なアドバイスにならざるをえません。弁護士から「これこれこういう資料があるはずなので次回お持ちください」と言われて次回にお持ちいただければ、より正確な見通しをアドバイスすることが可能となります。
②の手続も重要です。解決のため、示談交渉なのか、調停なのか、労働事件であれば労働審判なのか、訴訟なのか、または仙台弁護士会のADR(裁判外紛争解決機関)なのか、経験にもとづき、最もふさわしい手続を提示いたします。
そして、最も切実なのは③の費用でしょう。一体弁護士にいくら払うのかと不安に思っている方は多いと思います。費用には、弁護士の着手金、成功報酬、裁判所に納める印紙代、実費(切手、コピー代等)、支部事件であれば弁護士の交通費、日当等があります。これら必要な費用を明確にご提示し、その金額を委任契約書に明示します。また、ご自分で費用負担が難しい場合は国の法テラスを利用することをお勧めします。法テラスは、皆様の代わりに弁護士費用を立替えてくれて、皆様は法テラスに毎月5000円~1万円ずつ分割払いしていくものです。法テラス事件は思っている以上に多く、私が担当する事件の約6割は法テラス事件です。法テラスを利用するには一定の資力要件を満たす必要があります。詳細はご相談時に弁護士にお聞きください。
2. また、法律相談はともすれば法律の難解な業界用語が飛び交いがちですが、私はできるだけ業界用語を使わず、「ぶっちゃけ用語」を用い、できるだけ具体例でご説明することにしています。これは、私の司法試験受験時代の経験にもとづいています。というのは、今の憲法下の法律と言うのは、私たちの幸福、人権が保障される社会、円満な社会生活のための手段にすぎないのに、わざと庶民に分かりにくい用語をちりばめ、庶民に分かりにくくしています。私は司法試験受験のとき、このことを嫌と言うほど味わいました。でも、理解してみれば何ということはないのです。法律はちゃんと庶民の味方をしてくれているんだということが分かりました。この法律用語が一見して分かりずらいというのは、江戸時代以来の「民は由らしむべし、知らしむべからず」という権力者側の悪しき発想です。しかし、どんな難解な法律用語でも一言で分かりやすく言い換えることができます。そうすると相談者の方は、「なあーんだ、そういうことだったのか」と納得されます。この納得があったうえで、初めて今後の紛争解決の方針を立てることが可能になります。皆様、遠慮なくご相談ください。
一言
常に弱者救済の立場で活動しています。とくに東日本大震災で被災された方々の法的救済と被災者・被災地が主体の復旧・復興に全力で取り組んでいます。
Q&A
- 弁護士になろうと考えたきっかけ
- 公害問題や冤罪事件に取り組む青年法律家協会、自由法曹団弁護士へのあこがれから。
また、小説「白い巨塔」を読み、医療過誤事件に取り組む冴えない弁護士にあこがれました。脚光浴びる派手な財前教授との対比が面白かったです。 - どんなときにやりがいを感じるか
- やっぱり苦労した事件が解決し依頼者から感謝の言葉をもらったときでしょう。
- 事件を引き受けるときに気をつけていること
- 事件の見通し、ふさわしい手続、費用をきちんと依頼者に伝えること。また、依頼者への報告をまめにすることです。
- 依頼者がこうしたほうがよいと思うこと
- 基本的な資料(契約書、登記簿謄本、戸籍謄本、診断書、図面等)を持参してください。それと事案の経緯を時系列でメモにしてもらうとすごく助かります。
- 良い弁護士とは
- 簡単にあきらめない弁護士(事案によっては絶対に無理な事件もありますが)
理屈からではなく、自分の感性で事件を考える弁護士(「許せない!」から出発する弁護士) - 趣味
- ウォーキング。とにかく歩きます。それと、お酒。